令和5年8月1日、大関昇進時に千葉県柏市の太田和美市長(右)を表敬訪問した豊昇龍=同市役所(同市提供)
26日に千秋楽を迎えた大相撲初場所で優勝した豊昇龍(25)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=の横綱昇進が29日、決まり、ゆかりのある千葉県柏市も沸いた。同市は2月に祝賀パレードを実施できるか検討に入った。
豊昇龍は令和5年7月の名古屋場所で初優勝し、大関昇進した際、柏市に太田和美市長を表敬訪問。「横綱になり、再び凱旋(がいせん)する」と語っていた。その約束をかなえたことに、太田市長は手放しで喜んだ。
「豊昇龍関の輝かしい活躍は間違いなく、柏の子供たちの希望。強さだけではなく、いつも柏のちびっこ力士を気にかけてくれる優しい姿にも感動している。これからも豊昇龍関にとっての『日本のふるさと』として応援してまいります」とのコメントを発表した。
市は来週、お祝いの懸垂幕を市庁舎に掲げる。2月には祝賀パレードを実施する方向で検討に入った。
出身校の日体大柏高も祝賀ムードに包まれた。同校関係者は「学校全体が大喜びです」と語った。生徒全体で「豊昇龍関先輩の昇進をお祝いする会」を開くといった案がある。
豊昇龍はモンゴルの中学を卒業後、日本に留学。日体大柏高在学時にレスリング部から相撲部に転じ、日々稽古に励んだ。その後、角界に入り、平成30年1月場所で初土俵を踏んだ。叔父は元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジさん。