[27日 ロイター] – 生成AI(人工知能)「チャットGPT」を開発した米オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は27日、中国の新興企業ディープシークのAIモデル「R1」は「目を見張る」と評価した一方、より大きなコンピューティングパワーがオープンAIの成功の鍵だと強調した。
ディープシークは先月、米エヌビディア(NVDA.O)
, opens new tab製の比較的性能が低い半導体「H800」を用い、600万ドル以下相当のコンピューティングパワーで「Ⅴ3」モデルを訓練したと論文で明らかにし、世界的に注目を集めた。
また、ディープシークの微信(ウィーチャット)への投稿によると、先週公開されたR1は、タスクによってオープンAIの「o1」モデルより20分の1から50分の1のコストで使用できるという。
アルトマン氏はXに「ディープシークのR1は目を見張るモデルだ。特にその価格で何をできるかという点で素晴らしい」と投稿した。
一方で「われわれのミッションを成功させるためには、より多くのコンピューティングが以前にも増して重要だ」と強調した。
ディープシークの台頭を受け、一部の米ハイテク企業が表明した数十億ドルのAI投資の根拠に疑念が広がり、27日の米株式市場では半導体大手エヌビディアなどの株価が急落した。 もっと見る
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