[皇后杯決勝・アルビ新潟L]5度目の挑戦…またも「悲願」叶わず 三菱重工浦和と120分間の激闘1-1、PK戦で惜敗 | 新潟日報デジタルプラス

新潟L-三菱重工浦和 延長後半、シュートを放つFW川澄奈穂美=広島市(写真映像部・富山翼)

新潟L-三菱重工浦和 PKを失敗した新潟LのDF横山笑愛を励ます橋川和晃監督ら=広島市

新潟L-三菱重工浦和 延長後半、新潟LのGK平尾知佳らがゴールを守る=広島市

新潟L-三菱重工浦和 前半、同点ゴールを喜ぶMF滝川結女(右)ら=広島市

新潟L-三菱重工浦和 試合を終え、新潟Lがサポーターと記念撮影=広島市

新潟L-三菱重工浦和 前半、CKで競り合う=広島市

新潟L-三菱重工浦和 新潟Lの指揮を執る橋川和晃監督=広島市

新潟L-三菱重工浦和 前半、FW石田千尋のシュート=広島市

新潟L-三菱重工浦和 前半、同点ゴールを喜ぶMF滝川結女(中央)ら=広島市

新潟L-三菱重工浦和 前半攻め上がる新潟Lの選手ら=広島市

新潟L-三菱重工浦和 前半攻め上がる新潟Lの選手ら=広島市

新潟L-三菱重工浦和 PK戦で浦和の5人目が成功し、うなだれる新潟Lの選手たち=広島市

サッカー女子のアルビレックス新潟レディース(新潟L)は25日、広島市で行われた皇后杯全日本選手権決勝で三菱重工浦和レッズレディースと対戦し、PK戦の末に4-5で敗れ、準優勝となった。8大会ぶり5度目の皇后杯決勝で、クラブ史上初のタイトルを目指したが、またも一歩及ばなかった。

新潟Lは三菱重工浦和と互角に渡り合ったが、PK戦の末に惜敗した。

序盤は相手FWのポストプレーを軸に攻め込まれ、11分に失点。次第に押し返し、28分にMF川村優理からのパスをMF滝川結女が決めて同点とした。その後も勢いは続き、41分にMF石田千尋がゴールを狙ったが、追加点は奪えなかった。後半序盤もペースを握り、7分にMF杉田亜未、8分に石田の絶好機が続いたが仕留め切れなかった。守っても相手に得点を許さず、同点のまま延長戦に突入した。

延長戦は押し込まれる時間が続いたが、GK平尾知佳を中心にゴールを死守。PK戦は、相手の5人全員が決めたのに対し、新潟Lは3人目が止められ、4-5で敗れた。

新潟Lは2002年に発足。なでしこリーグを経て、21年に日本初の女子プロリーグ「WEリーグ」へ参入した。皇后杯はこれまでに11年度、13年度、15年度、16年度と4度決勝に臨んだが、いずれも準優勝に終わっていた。

試合後、新潟Lの橋川和晃監督(53)は「最後はPKで取れなかったけど、100%のファイトをして、最高のゲームだった。何かが足りないからタイトルを取れなかった。そこへ挑み続ける」と語った。

◆「戦い切った」…それでも足りなかったもの

選手たちは初優勝に向け、攻守で好連係を見せたが、つかみかけた栄冠は目前で消えた。「悔しいけど、戦い切った」。主将のMF川澄奈穂美は言葉を絞り出した。

序盤こそ圧倒的な攻撃力を誇る相手に押され失点したが、そこから粘った。磨きをかけてきたコンパクトな守備で徐々に押し返し、前半28分、ゴール前でパスを受けたMF滝川結女が決めた。「自分の間合いだった。ゴールしか見えていなかった」。相手DFを華麗にかわし、力強い同点弾をたたき込んだ。

流れをつかんだ後半は、チームが掲げてきた堅い守りから状況に応じた攻撃をする「堅守柔攻」を体現した。打たれたシュートはわずか2本。攻めてはさまざまな角度から相手ゴールに迫った。

だが得点が奪えなかった。延長戦でも川澄が鋭いシュートを放つなど、見せ場はあった。「決定機に決め切れなかった。そこが強いチームとの差」と滝川と川澄は声をそろえる。

敗れはしたが、「柔軟な対応ができたのはチームの成長の証し。リーグ戦に生かしていきたい」と川澄。タイトルにまた届かなかったが、再開するリーグ戦の糧とした。

(運動部・手嶋理)

◆責任感じる守護神平尾 サポーターに励まされ「また戻ってくる」

決められると後がない、PK戦の三菱重工浦和の5人目。ボールは新潟LのGK平尾知佳の手をかすめ、ゴールラインを割った。平尾は横たわったまま、しばらく起き上がれなかった。「(コースを)読んで…

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