
MLB=佐々木朗希がドジャースとマイナー契約、「難しい決断だった」 | ロイター
[18日 ロイター] – プロ野球ロッテからポスティングシステムを利用して米大リーグ(MLB)移籍を目指す佐々木朗希投手(23)が18日、ドジャースとマイナー契約を結んだことを自身のインスタグラムで発表した。 佐々木は「とても難しい決断だったが、野球人生を終えて後で振り返ったときに、正しい決断だったと思えるよう頑張る。入団会見では、ここまで支えて頂いた全ての皆様に感謝しながら、ドジャースのユニホームに袖を通したい」と心境を語った。 佐々木を巡っては、これまでに少なくとも8球団が面談を行ったとみられ、現地メディアは15日までに、佐々木は大谷翔平選手と山本由伸投手が所属するドジャース、ダルビッシュ有と松井裕樹両投手が所属するパドレス、ブルージェイズの3球団に絞り込み、その後にパドレスが選択肢から外れたと報じていた。 160キロを超える速球と鋭く落ちる変化球を持つ佐々木は世界トップクラスの若手投手と評価されており、今季まで所属した千葉ロッテでは4年間で通算29勝15敗、防御率2.10、394回2/3を投げて505三振、88四球という成績を残した。 私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」 , opens new tab
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【火事・続報】江田島市の海自射撃場山林火災、延焼続く 陸自ヘリなど消火活動再開 6・9ヘクタール以上焼失(中国新聞デジタル) – Yahoo!ニュース
消火活動を再開した陸自のヘリコプター(18日) 広島県江田島市江田島町津久茂の海上自衛隊第1術科学校長浜射撃場の敷地内で17日に発生した火災は、18日朝になっても山林への延焼が続いている。市消防本部などは消火活動を再開。陸上自衛隊などのヘリコプター6機と消防車8台が出動している。 【写真計8枚】炎を上げる山林(17日) 市消防本部などによると、これまでに6・9ヘクタール以上を焼いた。けが人の情報はない。市が開設した避難所には6世帯の13人が自主避難。現場付近の特別養護老人ホームの入所者全員が別の施設に分散して避難を続けているという。 中国新聞社 中国新聞デジタル ******* **************************************************************************** ******* ****************************************************************************
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佐々木朗希、ロッテへ2.5億円の譲渡金 ドジャースとの契約金は10億1500万円…米報道
25歳ルールにより、マイナー契約のみ ドジャースとマイナー契約合意を発表した佐々木朗希投手の契約金は650万ドル(約10億1500万円)と17日(日本時間18日)、米メディア「ジ・アスレチック」のドジャース番、ファビアン・アルダヤ記者が報じた。これにより、ロッテには約2億5000万円の譲渡金が入る。 佐々木は「25歳ルール」の対象でマイナー契約のみ。25歳未満の海外選手は各球団に毎年割り当てられる「国際ボーナスプール」内で契約することが定められていた。 今オフ、佐々木の争奪戦には20球団以上が参戦。15日(日本時間15日午後11時)に国際アマチュアFAの契約期間が始まったが、ドジャースとパドレスは中南米の有望株との契約を見送り、佐々木獲得を最優先にしていた。 ドジャースはこの日、フィリーズからディラン・キャンベル外野手と引き換えに25歳以下の海外選手に使える資金「国際ボーナスプール」を獲得。マイナー契約の譲渡金は契約金の25%と定められている。650万ドルの25%に当たる162万5000ドル(約2億5400万円)が支払われる。 (Full-Count編集部)
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MLB公式X「新たな日本の天才」佐々木朗希のド軍入りを大々的に伝える 早速ユニ合成写真も(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュース
MLB公式X(@MLB)から MLBが17日(日本時間18日)、公式Xを更新しロッテからポスティングシステムを利用してメジャーリーグ移籍を目指していた佐々木朗希投手(23)がドジャースと契約したことを大々的に伝えた。 佐々木は同日、自身のインスタグラムで「ロサンゼルスドジャースとマイナー契約を結ばせていただくことになりました」と発表していた。 これを受けMLB公式Xは「佐々木朗希選手が自身のインスタグラムでロサンゼルス・ドジャースに入団することを発表した」と速報。続く投稿では「佐々木朗希は新たな日本の天才としてドジャースに加入しました!」とつづられていた。 その後も佐々木がドジャースのユニフォームを着た合成写真を投稿するなど大々的に報じた。 23歳の佐々木はポスティング申請後、昨年12月10日に交渉解禁。45日間の交渉期間がスタートしたが、ドラフト対象外の25歳未満の外国人選手の対象のため、12月15日に一旦契約が締め切られ、1月15日から契約可能となり、交渉期限は米東部時間23日午後5時(同24日午前7時)だった。また、マイナー契約のため、金銭面ではなく、育成プランや施設の充実度などが鍵になるとみられていた。 スポニチアネックス ******* **************************************************************************** ******* ****************************************************************************
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ドジャース入り佐々木朗希の契約金10億円と米報道 25歳未満の国際FA選手では今季最高額(日刊スポーツ) – Yahoo!ニュース
佐々木朗希(2024年11月撮影) ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す佐々木朗希投手(23)が17日(日本時間18日)、自身のインスタグラムでドジャースに入団することを決めたと発表した。 【写真】ドジャース入りを報告する佐々木朗希のインスタ ドジャースの帽子の写真とともに「ロサンゼルスドジャースとマイナー契約を結ばせていただくことになりました」と投稿した。 ロサンゼルス・タイムズ誌のジャック・ハリス記者によると、契約金は650万ドル(約10億100万円)になるという。 25歳未満の国際アマチュアFA枠でマイナー契約しか結べない佐々木は、厳格な上限が設定された国際ボーナスプール枠内の金額でしか契約できない。このためドジャースは、他の中南米選手との契約を保留にし、その結果、有望株の10代選手数人が他球団に奪われた。トレードでボーナス枠増額を目指したと伝えられていた。ドジャースの今年のボーナスプールは30球団中最も少ない514万6200ドル(約7億9800万円)。この金額から、トレードで獲得し上乗せできたとみられる。 15日に解禁された国際FA選手でここまで最高額の契約を結んだのはメッツと合意したドミニカ共和国のエリアン・ペニャ内野手で500万ドル(約7億7500万円)。佐々木はこれを抜き、今年の国際FA選手の最高額での契約となった。 日刊スポーツ ******* **************************************************************************** ******* ****************************************************************************
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国民的アニメ「ガンダム」がイチからわかる!日テレ情報番組「ZIP!」が45周年&新作公開で特番実施(オタク総研) – Yahoo!ニュース
提供:オタク総研 日本テレビは本日18日、人気アニメシリーズ「機動戦士ガンダム」の45周年を記念した特別番組「ガンダム×ZIP!イチから分かる!国民的アニメ 45年愛される魅力教えますSP」を午後2時30分から放送する。 【画像・投稿】公式Xでは番宣&オフショットも 番組では昨日17日より劇場先行公開が始まった最新作アニメ作品「機動戦士ガンダム ジークアクス」から、鶴巻和哉監督と主題歌を担当する米津玄師への独占インタビューを放送予定で、作品への思いや制作背景に迫る。また、俳優の本郷奏多と松井玲奈による「推し活」公開企画なども用意された、30分の特別編成となる。 番組では水卜麻美がメインMCを務め、安村直樹、山本紘之、石川みなみ、北脇太基、水越毅郎がスタジオ出演り特に初心者向けに、シリーズの魅力や見どころを分かりやすく解説する内容となっている。 なお、「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」をめぐっては、テレビアニメとして日本テレビ系列であることが明らかになっている。過去シリーズはテレ朝系、フジテレビ系、MBS・TBS系列やテレビ東京系列などの民放で放送されていたが、日テレは今回が初とのことで、期待の入れようがうかがえる。 日本テレビ:1月18日(土) 午後2:30 読売テレビ:1月24日(金) 深夜1:43 中京テレビ:1月18日(土) 深夜2:25 STV札幌テレビ:1月26日(日) 深夜2:00 FBS福岡放送:1月26日(日) 深夜2:25 編集部 アニメ情報担当 オタク総研 ******* **************************************************************************** ******* ****************************************************************************
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ドジャースで日本人トリオが150K超でそろい踏み!?米記者「佐々木朗希190、山本由伸167、大谷翔平163」と大胆予想(スポーツ報知)|dメニューニュース
佐々木朗希 MLBの公式インスタグラム(@mlb)より ロッテからポスティングシステムを行使してメジャー移籍を目指していた佐々木朗希投手(23)が、ドジャースと契約合意したことを17日(日本時間18日)、自身のインスタグラムで明かした。23年WBCの侍ジャパンでともに世界一を経験した大谷翔平投手(30)、山本由伸投手(26)とともに、ドジャーブルーのユニホームに袖を通すことになる。最速165キロの至宝が、常勝軍団で大谷&山本とタッグを組み、再び世界一を目指す。 朗希は自身のインスタグラムにドジャースの帽子の写真とともに「ロサンゼルスドジャースとマイナー契約を結ばせていただくことになりました。とても難しい決断でしたが、野球人生を終えて後で振り返ったときに、正しい決断だったと思えるように頑張ります。入団会見では、ここまで支えて頂いたすべての皆様に感謝しながら、ドジャースのユニホームに袖を通したいと思います。」とつづった。 MLB公式サイトのサラ・ラングス氏は、朗希、山本、大谷の今季投手成績をXで大胆予想。「佐々木朗希は190三振、山本由伸は167、大谷翔平は163三振と予想される。MLBで同じシーズンに日本人投手が150三振以上奪ったことはなく、ましては3人はなかった」。続けて「これまで同一シーズンにWARが4以上の複数の日本人選手を擁したチームはなかった。大谷、佐々木、山本のいずれかのコンビが初めて達成するかもしれない」とスタッツ上での別の注目ポイントも挙げていた。
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海上自衛隊の爆破訓練中に出火 現在も延焼
17日、広島県の江田島市にある海上自衛隊の長浜射撃場付近で、火災が起きたという通報がありました。 周辺住民 「防災無線で放送があった時は、山の向こうだったんです。風の向きで(こっちに)来るかなって言っていたら、1時間もしないうちにバアっと。火柱が見えて」 出火当時、射撃場では海上自衛隊が機雷を爆破して処理するための訓練をしていたということです。 周辺住民には自主避難が呼びかけられ、近くにある高齢者施設からは利用者や従業員およそ260人が避難しました。 広島県は「災害派遣」を要請し、自衛隊と消防のヘリコプターによる水の空中散布などが行われました。 この火災によるけが人や家屋への被害は確認されていません。 避難してきた人 「とにかく(火が)消えて、早く安心したいですね」 現在も燃え続けていて、まもなくヘリコプターでの消火活動が再開される予定です。 (「グッド!モーニング」2025年1月18日放送分より) Page 2 事件・事故・裁判ニュースに関するキーワード
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「誰もが怒っている」佐々木朗希のド軍移籍に米ファン反発 米記者は電撃契約を称賛「提示された資金はMLB最少だった」(CoCoKARAnext) – Yahoo!ニュース
ドジャース移籍を決めた佐々木。本人が「難しい」とした決断にはハレーションも生まれている。(C)産経新聞社 今オフに日米両球界を賑わせてきた“朗希狂騒曲”は、現地時間1月17日に結末を迎えた。 【動画】MLB公式も注目のリポスト!佐々木朗希が投稿した投球動画を見る 今オフにロッテからポスティングシステムを利用してメジャーリーグ移籍を目指していた佐々木朗希は、自身のインスタグラムを更新。「野球人生を終えて後で振り返ったときに、正しい決断だったと思えるよう頑張ります」とドジャースとのマイナー契約締結を公表した。 23歳でのポスティングを決めた佐々木は、契約金や年俸などの総額が制限され、マイナー契約しか結べない「25歳ルール」の対象となる。その“破格”とも言える安さで契約が可能となる「令和の怪物」を巡っては、20球団以上の球団が獲得に参戦。昨年末からドジャース、パドレス、ジャイアンツ、カブス、ヤンキース、メッツ、レンジャーズ、ブルージェイズの8球団と面談していたと報じられていた。 その中で“銀河系軍団”への電撃入団を決めた。佐々木は新シーズンに23年9月の右肘手術から2年ぶりに投手復帰する大谷翔平、そして山本由伸と日本人トリオで先発ローテーションを形成することになる。 多くの歓迎を受けた佐々木のドジャース入団。一方で、ここ数年で大物選手をかき集めているドジャースに、ふたたび世間の注目を集めたヤングスターが加入したことへのハレーションも広まっている。一部のファンはX上で「君もか」「競争バランスは崩れた。もうドジャースは制御不能だ」といった批判的な意見を展開。「野球は終わった」と論じる者も現れている。 ただ、球界の事情を知る記者たちからは佐々木のドジャース加入を好意的に見る意見が相次いでいる。米専門サイト『Dodgers Nation』のノア・カムラス記者は自身のXで「一流とされるFA選手に“金をばら撒く”ドジャースに対して、誰もが怒っている」と前置きした上で、次のようにつづっている。 「だが、ロウキ・ササキの場合は、それができなかった。実際、MLBの全球団の中で、ドジャースがササキに提示できた資金は最も少なかった。それでもササキはドジャースを選んだ。これはドジャースの組織力の証明だろう」 賛否両論を巻き起こしている佐々木のドジャース移籍。いずれにしても「とても難しい決断」をした本人の活躍に注目が集まるのは間違いない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部] CoCoKARAnext ******* **************************************************************************** ******* ****************************************************************************
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【速報】佐々木朗希 ドジャースと契約合意 大谷・山本と同僚に | NHK
プロ野球・ロッテからポスティングシステムを使って大リーグへの移籍を目指していた佐々木朗希投手がドジャースと契約することで合意したと自身のSNSで発表しました。 佐々木投手はおととしのWBC=ワールド・ベースボール・クラシックでともにプレーした大谷翔平選手や山本由伸投手とチームメートになります。 高校卒業後にプロ野球のロッテに入団した23歳の佐々木投手は、3年目の2022年には史上最年少で完全試合を達成したほか、おととしはプロ野球の日本選手最速に並ぶ165キロをマークし、昨シーズンは自身初のふた桁となる、10勝を挙げました。昨シーズン終了後にロッテがポスティングシステムを使った大リーグ挑戦を容認したため、全30球団のうち20球団による激しい争奪戦となっていました。25歳未満の佐々木投手の契約は大リーグの労使協定で契約金や年俸の額が制限されるマイナー契約に限られていて「国際ボーナスプール」と呼ばれる毎年決まった資金の中で契約金をまかなうことになっていました。 この資金を使った契約は今月15日に解禁され、佐々木投手は17日、ドジャースとの契約に合意したと自身のSNSで発表しました。 佐々木投手は「とても難しい決断でしたが、野球人生を終えて後で振り返ったときに、正しい決断だったと思えるよう頑張ります」などと投稿しています。 昨シーズンワールドシリーズを制覇したドジャースには、“投打の二刀流”の復活を目指す大谷選手に加え、2年目のシーズンに臨む山本投手が所属しています。 おととしのWBC=ワールド・ベースボール・クラシックでもともに戦った日本を代表する3人の選手がチームメートとなり、球団初のワールドシリーズ連覇を目指すことになります。 佐々木朗希投手がドジャースとの契約合意を発表したインスタグラムの投稿の全文です。 「ロサンゼルスドジャースとマイナー契約を結ばせていただくことになりました。とても難しい決断でしたが、野球人生を終えて後で振り返ったときに、正しい決断だったと思えるよう頑張ります。入団会見では、ここまで支えていただいたすべてのみなさまに感謝しながら、ドジャースのユニフォームに袖を通したいと思います」 佐々木朗希投手は岩手県陸前高田市出身の23歳。 1メートル92センチの長身で左足を高々とあげる投球フォームから最速165キロのストレートと落差の大きいフォークボールを持ち味とする右投げのピッチャーで「世界で最も才能のあるピッチャーの1人」と評価されています。 大船渡高校時代(2019年) 大船渡高校の3年生だった2019年に163キロのストレートを投げて注目され、その年の夏の地方大会決勝で登板の機会がなく敗れて甲子園出場を逃した際には、それまでの疲労が考慮され佐々木投手の将来を見据えた中で登板が回避されたことをめぐって大きな論争が巻き起こりました。 ロッテ入団会見(前列・中央が佐々木投手/2019年) ドラフト会議では4球団から1位で指名されてロッテに入団し、プロ1年目の2020年には1軍での登板はありませんでしたが、当時、投手コーチだった吉井理人監督の指導のもと1軍の練習に参加しながら調整を行いました。 そして、2年目に1軍登板を果たして3勝をマークすると、3年目に史上16人目の完全試合を達成しました。 完全試合達成(2022年4月10日) 当時20歳での完全試合は史上最年少で、この試合ではプロ野球記録となる13者連続の三振を奪ったほか、プロ野球記録に並ぶ1試合19奪三振と記録ずくめとなりました。 この年は9勝4敗、防御率2.02、奪三振数は173個と飛躍のシーズンでした。 WBC日本代表(2023年3月) 続く4年目はWBC=ワールド・ベースボール・クラシックに出場し日本代表の優勝に貢献したほか、大谷翔平選手が日本ハム時代にマークしたプロ野球の日本選手最速に並ぶ165キロをマークしました。5年目の昨シーズン開幕前に将来的な大リーグ挑戦を表明し、先発陣の中心としてシーズンを通しての活躍を誓いました。 5月から6月にかけて右腕のコンディション不良などで2回にわたって登録を抹消されながらも勝ち星を重ね、昨シーズンは18試合に先発登板し、10勝5敗と、自身初のふた桁勝利をマークしました。 初の2桁勝利(2024年10月1日) プロ野球での通算成績は64試合で29勝15敗、防御率は2.10ですが、5年間で規定投球回には一度も届きませんでした。ただ、佐々木投手が登板する試合には、大リーグのスカウトのほか、編成部門の幹部が足を運ぶなど動向が注目されていて、ロッテは去年11月、ポスティングシステムを使った大リーグ挑戦を容認しました。 佐々木投手がポスティングを申請すると、大リーグの30球団のうち20球団が興味を示すなど激しい獲得競争となり、将来性豊かな23歳の移籍先はアメリカでも関心を集めていました。 佐々木朗希投手の大リーグ移籍は、これまでに例を見ない経過をたどりました。25歳未満の佐々木投手は大リーグの労使協定によって契約金や年俸が大きく制限されるため、大リーグの球団は資金力に関係なく獲得に名乗りを上げることができました。このため「世界で最も才能のあるピッチャーの1人」と将来性を高く評価される佐々木投手の去就をめぐっては、ロッテがポスティングによる移籍を認める前から大リーグで高い関心を集めていました。その獲得競争が過熱する中で、移籍先の有力な候補として名前が挙がっていたドジャースとの間に本来禁止されている事前交渉、いわゆる「タンパリング」があり、事実上、入団が決まっているのではないかという疑惑がアメリカメディアで報じられ、大リーグ機構が調査に乗り出す騒ぎとなりました。大リーグ機構の調査では結果的に「タンパリングはなかった」と結論づけられたものの、大リーグ機構のマンフレッドコミッショナーは佐々木投手の契約は契約金に使われる各球団の「国際ボーナスプール」がリセットされる「1月以降になる」と発言し、すべての球団に契約の可能性があることを強調しました。当時、「国際ボーナスプール」の資金を多く残していたドジャースが、契約に有利になるのではないかという見方を否定する狙いがあったとみられる、コミッショナーによる異例の発言でした。日本ではロッテがポスティングによる大リーグ移籍を容認すると、佐々木投手の高い将来性は認めながらもプロ野球で1度も規定投球回に達していないなどの実績面から賛否両論がありました。それでも各球団との交渉が解禁されると、全30球団のうち20球団から佐々木投手との面談を求める資料が代理人のもとに届きました。資料は中心選手からのメッセージが入った映像や、佐々木投手の経歴などについて1冊の本にまとめた球団もあったということで、代理人のウルフ氏は「“朗希映画祭”のようだった。マイナー契約の立場だが、彼は望む場所どこにでも行くことができる。こんな交渉は初めてだ」と舌を巻いていました。佐々木投手が実際に面談したのは8球団程度と伝えられていて、その面談に向けて、佐々木投手からいくつかの要望があったといいます。公平性を期すため、最初の面談はすべてロサンゼルスの代理人事務所で2時間以内で実施し、選手は同席しないことでした。また、各球団に対して佐々木投手が特に強い関心を寄せているという「投手の育成システム」に関する“宿題”が与えられ、面談の場で説明をする時間があったということです。そして、移籍先候補の球団との2回目の面談では、選手が同席したチームもあったとアメリカメディアは伝えていて、実際にパドレスやブルージェイズの球団施設を訪れたとも報じるなど移籍先をめぐる報道も加熱していました。 「世界一の投手」を目指す23歳の若者の移籍劇はその高い将来性への期待感を背景に最後まで異例の経過をたどる結果となりました。 ドジャースは、ロサンゼルスに本拠地を置くナショナルリーグ西部地区のチームで、1884年に創設され140年以上の歴史がある大リーグ屈指の人気球団です。1947年にはアフリカ系アメリカ人で初めての大リーガー、ジャッキー・ロビンソンがデビューするなど、大リーグの長い歴史の中でも大きな役割を果たしてきました。日本選手も野茂英雄さんや黒田博樹さんなどこれまで多くの選手が所属し、昨シーズンからは大谷翔平選手と山本由伸投手がプレーし、日本のファンにとってもなじみの深い球団です。現在のチームはいずれもシーズンMVP=最優秀選手の受賞経験のある、大谷選手とベッツ選手、フリーマン選手の「MVPトリオ」が打線の中心で昨シーズンは4年ぶり8回目のワールドシリーズ制覇を果たしました。一方で、開幕投手を務めたグラスナウ投手や、サイ・ヤング賞を3回受賞しているカーショー投手など先発投手陣にけが人が相次ぎました。ポストシーズンでは先発ローテーションが不足する苦しい戦いを余儀なくされたため、このオフはサイ・ヤング賞を2回受賞している左腕のスネル投手と契約するなど補強に力を入れてきました。 さらに今シーズンは大谷選手が2年ぶりのピッチャーとしての復帰を目指していることもあり、ドジャースの首脳陣は先発投手陣の負担を軽減するため大リーグで通例となっている5人ではなく6人の先発ローテーションとする方針を示しています。 「ポスティングシステム」は、海外も含めて自由に移籍先を探せるFA=フリーエージェントの権利を持たない選手が大リーグに移籍できるようにするため大リーグとプロ野球の間で取り決められた制度です。この制度では、プロ野球の球団が選手の大リーグ移籍を認めた上で、NPB=日本野球機構に申請し、大リーグ機構が、NPBから通知を受けると全30球団にポスティングの申請があったことを伝えます。その後45日間の期限内に獲得を希望する大リーグのすべての球団が選手と直接交渉することができ、交渉が成立して、契約に至った場合はプロ野球の球団に譲渡金が支払われます。一方で、大リーグ機構と大リーグの選手会が結んでいる労使協定では、▽アメリカ、カナダそれにプエルトリコを除く、国や地域の25歳未満の選手▽プロのリーグでの所属が6年未満の選手が大リーグの球団と契約する際には、使える金額のベースとして500万ドル前後の上限が設けられ、マイナー契約しか結べないと定められています。これまで25歳以下でポスティングシステムを使ってプロ野球から大リーグに移籍したのは2017年に当時、23歳でエンジェルスと契約した大谷翔平選手ただ1人で、当時は今と制度が異なり、日本の球団側に譲渡金を設定する権利があったため、日本ハムには上限となる22億円余りが支払われました。大谷選手も当初はマイナー契約を結びましたが、シーズン開幕前に大リーグ契約に切り替わりました。しかし、現在の制度で佐々木朗希投手が結ぶマイナー契約では契約金の額に応じて譲渡金が設定されるため、ロッテに入る譲渡金も大幅に制限されます。…
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