埼玉県八潮市二丁目の県道で28日午前9時50分頃、交差点の中央付近が直径約9~10メートル、深さ約10メートルにわたって陥没し、走っていたトラックが落下した。同日午後7時現在、消防などがクレーンなどを使い、車内に取り残された男性運転手1人の救出作業を続けている。
車両が落下した道路の陥没現場(28日、埼玉県八潮市で、読売ヘリから)=関口寛人撮影
県警草加署や消防によると、男性は事故後、数時間は会話ができる状態だったが、その後、土砂が流れ込み、救助隊が近づけない状況になっているという。作業中の男性隊員2人が崩れてきた土砂で軽傷を負った。
県によると、地下約10メートルにある下水道管内の流量が大きく減っているという。何らかの理由で破損した下水道管に土砂が流れ込み、空洞ができたことで、道路が陥没した可能性があるという。
現場はつくばエクスプレス八潮駅から約1・5キロ北にある飲食店などが立ち並ぶ地域。同市に住む会社役員男性(59)は「毎朝この場所を車で通過するので怖い。他の道路も大丈夫なのか不安」と話していた。