10時間以上に及んだ記者会見を終えて、一礼する(左から)フジテレビの清水賢治新社長、遠藤龍之介副会長、港浩一社長、嘉納修治会長、フジ・メディア・ホールディングスの金光修社長=東京都港区のフジテレビで2025年1月28日午前2時23分、藤井達也撮影
元タレントの中居正広さんと女性のトラブルに社員が関与したと報じられた問題で、フジテレビが27日午後4時から開いた記者会見は、約10時間25分に及ぶ異例の「ロングラン会見」となった。しかし世界を見渡すと、過去には14時間を超える会見もあった。
ウクライナの世界記録を認定する団体によると、2019年10月にゼレンスキー大統領が首都キーウ(キエフ)で行った会見は14時間7分に達した。大統領就任後では初めての大きな会見で、国家元首による会見の世界最長記録だとされる。それまでの最長記録だった、ベラルーシのルカシェンコ大統領による会見の7時間半を大きく更新したという。
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今回の問題でフジテレビが1月17日に開いた会見は、約1時間40分だった。27日に始まった会見は日をまたぎ、終わったのは28日午前2時25分ごろ。集まった約400人の報道陣から質問が途切れることはなかった。
国内で近年に開かれた会見では、19年7月に吉本興業の岡本昭彦社長が所属タレントによる「闇営業」問題について開いた会見が約5時間半の長時間に及んだ。
23年9月に旧ジャニーズ事務所の創業者、故ジャニー喜多川氏による性加害問題を巡って東山紀之氏や藤島ジュリー景子氏らが開いた会見は、約4時間10分だった。【松本光樹】