4月期のフジテレビ系ドラマ「人事の人見」に主演する松田元太。トレードマークの長髪をバッサリ切ったのは役作りだった
人気グループ、Travis Japanの松田元太(25)が4月期のフジテレビ系「人事の人見(ひとみ)」(火曜後9・0)で地上波ドラマ初単独主演を飾ることが25日、分かった。大企業の人事部で奮闘する姿を描くオリジナル作品。この日放送の同局系バラエティー「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」2時間SPで発表され、同番組のレギュラー出演も決まった。
イケメンぶりとおバカキャラで人気急上昇中の松田が、俳優として新境地を迎える。
今作は古い熱血体質の残る文房具メーカーの人事部を舞台に、おバカでピュアすぎる主人公、人見廉(松田)が常識にとらわれない型破りな言動で多くの問題を解決していく物語。フジのお仕事ドラマといえば、総務部庶務二課の活躍を描いた「ショムニ」(1998年など)、テレビの制作現場が舞台の「美女か野獣」(2003年)などで知られるが、初めて人事部に焦点を当てる。
松田は22年10月、Travis Japanのメンバーとして配信シングル「JUST DANCE!」で世界デビュー。昨年は米ニューヨークや台北など世界6都市を回るツアーを成功させ、今夏に2度目のワールドツアーを行う。
個人でも、おバカキャラを武器にバラエティー番組に引っ張りだこ。俳優業も昨年4月期にテレビ朝日系「東京タワー」、7月期にフジ系「ビリオン×スクール」に出演するなど絶好調だ。
25日放送の同局系「ドッキリGP」では、架空のインド映画の準主役オーディションで最終審査まで残るも、全く演技ができそうにない〝おじいちゃん〟に敗れるドッキリに遭遇。肩を落とす松田に地上波ドラマ初主演と「ドッキリGP」レギュラー出演が告げられると一転、大喜びだった。
ただ、そんな状況だけに「今も『ドッキリじゃないか?』と疑っている自分がちょっぴりいます…」と困惑。主人公は自身を当て書きしたキャラクターで「人見廉は松田元太。フィクションなんだけど、ノンフィクションみたいな…?」と天然ぶりを発揮しつつ、「人と向き合ったその時の感情を大事にして、瞬間を全力でぶつかってハッピーをフォーユーします!」と熱演を誓った。
★スタッフも意欲満々
脚本を手掛ける劇作家、冨坂友氏は「主人公がちゃんと型を破ってコメディーにしていくのと同時に、人権や労働問題の話でもあるので、誠実に、寛容さと思いやりを手放さないような話を書けたら」と意欲。後藤博幸プロデューサーは「ストレス社会で頑張っている皆さんへ希望、勇気、元気をお届けしたい」と力を込めた。