23日午前9時ごろ、北海道千歳市の新千歳空港ターミナルビル内で、40代とみられる男性が吹き抜けの上層階から飛び降り、搬送先の病院で死亡が確認された。道警や空港関係者によると、男性は飛び降りる前、施錠された立ち入り禁止の点検通路に入り込んでいた。道警が身元や侵入方法を調べている。
道警などによると、午前8時45分ごろ、空港防災センターの職員が「一般者が立ち入り禁止の場所に人がいる」と通報した。男性は4階フロアとつながりダクトや分電盤などが置かれた点検通路にいた。フロアと点検通路の間には扉があり、施錠されていたという。
男性は駆け付けた警察官に侵入理由を問われ「よく分からない」と答えた。男性をフロアに連れ出して警察官らが話を聞いていると、突然走り出し、4階のエスカレーター付近で高さ約1メートルの柵を乗り越えて約10メートル下の2階の広場に飛び降りた。
広場は飲食店や土産物店、航空会社のカウンターが近くにあり、人通りの多い国内線ターミナルの中心部。運航に影響はなかった。