尹錫悦(ユンソンニョル) 大統領の戒厳令宣布を巡り、内乱容疑で捜査している高位公職者犯罪捜査庁(公捜庁)や警察などの合同捜査本部は15日午前、尹氏の拘束令状を執行したと発表した。韓国の現職大統領の拘束は憲政史上初めて。
15日、ソウル近郊の公捜庁に入る尹大統領=AP
韓国の刑事訴訟法によると、拘束令状は容疑者が捜査機関の出頭要請に応じない場合などに検察が裁判所に請求する。高位公職者犯罪捜査庁(公捜庁)が15日午前に尹錫悦大統領に執行したものが拘束令状で韓国語では逮捕令状と呼ぶ。
尹大統領の拘束・逮捕を巡り想定される流れ
容疑者を拘束した捜査機関は、48時間以内に裁判所に逮捕状の請求を行うか釈放しなければいけない。韓国語では拘束令状と呼ぶ。裁判所はこの際、容疑者から話を聞く令状審査を行い、証拠隠滅や逃亡の恐れがあるかを判断して発付の可否を決める。逮捕状に基づく拘束期間は原則として最長20日。公捜庁と検察は今回、逮捕後の拘束期間を最長計20日間とすることを決めた。
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