失職公算の不倫市長「また立候補したい」と決意、改革は道半ばとも 大阪・岸和田

市議選の結果を受け、報道陣の取材の応じる大阪府岸和田市の永野耕平市長=3日午前、岸和田市役所

不倫関係にあった女性との性的問題を巡り、大阪府岸和田市の永野耕平市長(46)を不信任とした議会を永野氏が解散したことに伴う市議選(定数24)が2日に投開票された。永野氏の市長続投に否定的な勢力が議席の9割超を占める結果となり、市議会に不信任案が再び提出されれば、永野氏は失職する公算が大きい。

投開票から一夜が明けた3日午前、永野氏は市役所で報道陣の取材に応じ、「不信任に賛成した候補者が票を伸ばしたのは民意」と市議選の結果を受け止めた。

次の議会に3分の2以上の市議が出席し、市長の不信任案に過半数が賛成すれば、永野氏は失職する。今後の動きを問われた永野氏は「市長を辞職することはない。岸和田の改革は道半ばなので市長選になればまた立候補したい」と述べた。

産経新聞社など報道6社は選挙戦の直前、候補者29人に共同アンケートを実施した。当選した24人の9割超にあたる22人は、再び永野氏への不信任案が市議会に提出された場合は「賛成する」と回答。「反対する」と答えたのは永野氏の妻、紗代氏(38)を含む無所属の2人だけだった。

市議選で当選し支援者から花束を受け取る永野紗代氏=2日午後11時15分、大阪府岸和田市(泰道光司撮影)

永野氏は不倫関係にあった女性から提訴され、昨年11月に500万円の解決金を支払うことで和解していたことが発覚。説明責任を果たすよう求めた市議会側に対し、永野氏は、疑われた性加害はなかったと明言しつつも「裁判内容は秘匿とされ話せない」と繰り返した。市議会側は「市政に混乱を招いた」ことなどを理由に12月20日、永野氏への不信任案を賛成20人、反対4人で可決。永野氏は同24日に市議会を解散した。

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