ファイナル審査は1月11日Kアリーナ横浜で行われ、7人の新グループ「HANA」が誕生した。Hulu「No No Girls 完全版」より BMSG
「世界を塗り替えるようなガールズグループを作りたい」 BE:FIRSTやMAZZELなどのアーティストが所属するマネジメント&レーベル「BMSG 」のCEOを務めるSKY-HIの一言から始まったガールズオーディションプロジェクト「No No Girls」(ノーノーガールズ、以下ノノガ)。 【写真】審査員と参加者が稀有な関係性を示した『No No Girls』 プロジェクトの全権は、日本語、韓国語、英語を操る、ラッパー・シンガーのちゃんみなに与えられた。 自身の体験を綴った歌詞と圧倒的な歌唱力で10代、20代のファンに支持され、ライブツアーチケットは1分で完売。You Tube総再生回数は1億を超えるちゃんみなは、だが、「ガールズグループになりたかったけどなれなかった」「No と言われた人生」だったという。 だからなのか、このオーディションの応募条件は一切なし。 身長、体重、年齢は問わない。自分の魂から出てくる歌声を求めるという。 必要なのは、3つの「No」。 すなわち No FAKE 本物であれ No LAZE 誰よりも一生懸命であれ No HATE 自分に中指を立てるな こうして始まったオーディション、応募総数7000を超えた中から、1次審査を通ったのは250名、2次審査で30人に絞られた。 オーディションとその裏側が配信されるたびに、SNSに投稿される「ノノガ」愛は高まり、今年1月11日のファイナル審査で頂点に達した。 Kアリーナ横浜に用意された2万席の一般チケットのは総申込数は5万、広瀬アリスさん、伊藤沙莉さん、朝日奈央さんらも観客のひとりとなって、感想をXにあげている。 市井の人の台所から人生を描いた人気連載「東京の台所」(朝日新聞デジタルマガジン&w)など、独自の目線をベースにしたルポルタージュ、エッセイで知られる作家 大平一枝(おおだいらかずえ)さんも、ノノガに沼ったひとり。 同様にチケットを申し込み、抽選で勝ち取り、最終審査をその目で見てきたという。最終審査に残った10名の中からデビューメンバー7名が発表され、「HANA(ハナ)」というガールズグループが誕生した。 多くのガールズオーディションがある中で、なぜちゃんみな率いる「ノノガ」が、ここまで人の心を掴み、観る者を語らずにいられなくするのか。 大平一枝さんが、ふたりのアーティストが魅せる、現代流の人心掌握術、稀有な審査員と参加者の関係を振り返る。
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