ドジャース・佐々木朗希の野球観「カーショーに似ている」… 選手生命の終わり意識、「500億」捨てたメジャー移籍決断の背景(中日スポーツ)|dメニューニュース

【番記者が見た】

ドジャースの「レジェンド」左腕でメジャー通算212勝のカーショーは、「この1球でもう野球人生が終わってしまうかもしれない。だから、全力を尽くすんだ」という言葉が口癖だという。

ドジャースの入団会見に望んだ佐々木の野球観も近いものがある。メジャーリーグの海外契約選手は、25歳になるまで契約金や年俸が制限され、マイナー契約となる。その状況下で、佐々木は500億円とも予想されていた大型契約を捨てメジャー挑戦を急いだ。

その理由について、会見で「あと2年待てばという声も聞きますけど、その2年をどういった状態で迎えるか、もちろん保証がない。お金とかそういうものより、この2年(メジャーで)過ごす時間が僕にとって価値があるものだと判断した」。プロ1年目で右肘を負傷し「いつ投げられなくなるか分からない」という気持ちが、彼の野球観に大きな影響を及ぼした。

この言葉を聞いて、「ロサンゼルス・タイムズ」の名物コラムニスト、ディラン・ヘルナンデス記者はこう語った。「カーショーを思い出した。彼は常に選手生命の終わりを意識している。彼はいつも、この1球が最後かもしれないと。だから、トレーニングに励む」。オフにFAとなったカーショーはまだドジャース残留が正式に発表されてないが、本人も球団側も再契約に前向き。佐々木が、プロフェッショナルの塊のカーショーから学ぶことは多い。(阿部太郎、写真も)

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