カーリング日本選手権 ロコ・ソラーレは初戦 北海道銀行に黒星 | NHK

来年のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックの代表選考を兼ねたカーリングの日本選手権が横浜市で開幕しました。

初めて首都圏での開催となることしのカーリングの日本選手権は、横浜市を舞台に2日から今月9日まで開かれ、男女ともに10チームが出場し、それぞれ2組に分かれて1次リーグを戦います。女子の開幕戦では、3大会連続のオリンピックを目指す世界ランキング7位のロコ・ソラーレと去年準優勝で、世界9位の北海道銀行の強豪どうしが対戦しました。試合は接戦となり、ロコ・ソラーレは、3対4と1点を追う第6エンド、有利な後攻にもかかわらず、北海道銀行に効果的にストーンを配置され、最後は、藤澤五月選手がラストショットでみずからのストーンを中心に寄せきれず1点をスチールされました。その後も緊迫した展開が続き、ロコ・ソラーレは4対6でむかえた第9エンドに1点をマークしたものの、最終の第10エンドに北海道銀行が冷静に1点を加えて7対5で勝ちました。敗れたロコ・ソラーレは、オリンピックではピョンチャン大会で銅メダル、北京大会で銀メダルを獲得し最も実績のあるチームです。

しかし、去年の日本選手権で予選で敗退したことなどから、この大会で3位以内に入らないとオリンピック出場の可能性がなくなるなか、不安を残すスタートとなりました。

ロコ・ソラーレのスキップ 藤澤五月選手は、北海道銀行に競り負けたことについて「結果としては負けてはしまったが、内容としてはそこまで悪くなかった。自分たちがやりたい展開を自分たちから手放してしまったエンドがあったり、自分のラストショットでコールミスがあったりしたので、そういった部分を修正したい。ただ、いい形で試合ができて、収穫もあった試合だった」と前を向きました。そのうえで勝負のポイントになった場面を聞かれると、「秘密です」と答えた上で「修正すべきは少し。チームメート信じて投げることができればもっといい試合ができる」と次の試合への意気込みを話しました。また、初めての横浜市での試合については「体感としては暑い。北海道や軽井沢に比べて気温が高い分、会場も暖かくて、アイスの変化に影響があると思う。きょうは昼ごろまで雨で湿度もあったし、あすからも変わってくると思うので、しっかりみんなでアイスの状況を読みながら対応したい」と話しました。

そのうえで満員の観客席からの歓声については「コロナ禍で無観客試合も経験したので、歓声が私たちのプレーにプラスになることを感じた。緊張するかなと思ったけど、観客が緊張をほぐしてくれて、いい雰囲気づくりをしてくれたので、あす以降もみなさんのパワーを借りながらがんばりたい」と話していました。

北海道銀行のスキップ 仁平美来選手は、初戦でロコ・ソラーレを破ったことについて「ショットの精度も高く粘り強いチームなので、リードしても気を抜かず、みんなで1投1投に集中するのを心がけた。前半は相手がいいショットをたくさん繰り出してきて苦しく耐える展開だったが、後半は自分たちでしっかりとアイスを読んでショットをつなぐことができたのが良かった。初戦で勝利できたのは自信にもなったし、いい弾みがついた」と力強く話しました。

そして、「初めての会場でのアイスだったが、ことしは多くの海外の試合を経験して、それが生きたと思う。歓声をいただけてうれしかったし、大勢の観客の前でできるのはうれしい。どうしてもオリンピックを意識せざるを得ないが、これからも1試合1試合、1投1投に集中したい」と意気込みを話していました。

カーリングの日本選手権、2日に行われたその他の3試合の結果です。▽札幌国際大学が中部電力に7対5で勝ちました。▽吉村紗也香選手が率いるフォルティウスがチーム御代田に7対4で勝ちました。

▽フィロシーク青森が東京都協会に7対3で勝ちました。

初戦で勝利を収めたフォルティウスのスキップ、吉村紗也香選手は「試合の始めからいい入りができた。1エンド目に2点のチャンスがありながら1点しか取れず、次に向けてそうしたところを詰めていきたい。アイスの変化も感じたが、ショットの曲がり方なども最後までみんなでコミュニケーションを取りながら、いいところに運べたと思う」と手応えを口にました。

そして、大きな歓声を受けながらの試合となったことについて「めちゃめちゃ楽しかったです。もっと盛り上がってほしいし、とても楽しい雰囲気でできているので、あすも頑張りたい」と話していました。

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