PSV戦に出場したリバプール遠藤航ら(ロイター)
<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)PSV3-2リバプール>◇29日(日本時間30日)◇1次リーグ第8節◇アイントホーフェン
リバプール(イングランド)の日本代表MF遠藤航(31)がアウェーのPSV(オランダ)キャプテンマークを巻いてフル出場したが、2-3と逆転負けを喫した。
ここまで7戦全勝で首位のリバプールは決勝トーナメント(16強)進出を決めており、25日のイプスウイッチ戦からFWガクポだけ残し、先発メンバーを10人も入れ替えるローテーションで臨んだ。
ボランチで先発した遠藤は1-1で迎えた前半40分、自陣から前線へ浮き球のパスを送る。FWガクポが右に流し、FWキエーザがシュート。GKにセーブされたが、こぼれ球をMFエリオットが押し込んだ。遠藤のパスが起点となり、勝ち越し点が飛び出した。
しかし前半45分、中盤でボールを拾った遠藤は、相手選手と競り合い懸命にボールをキープしようとしたが、2人目のチャージにたまらずボールカットされた。ショートカウンターから右サイドをMFサイバリに崩されると、ニアサイドを抜くシュートで同点とされた。
さらに前半追加タイムにも右サイドから崩され、MFペピの鋭く低いクロスボールがそのままゴールイン。2-3と勝ち越された。
後半途中から遠藤はセンターバックにポジションを下げ、守備をまとめながらプレーした。しかしPSVはホームサポーターの大声援を背に運動量は落ちず、若手選手を投入しながら戦ったリバプールの反撃はままならない。後半42分には途中出場した18歳DFナロが決定機阻止で一発退場となり、終盤で10人で戦うことを余儀なくされた。終盤には攻め込まれ、GKケルハーのファインセーブでしのいだ。結局、1点差を覆せず2-3で敗れた。
今大会8試合目にして初黒星となり、7勝1敗(勝ち点21)。2位のバルセロナがアタランタと2-2で引き分けて6勝1分け1敗(勝ち点19)にとどまったため、1位での通過となった。
なお決勝トーナメントは3月4、5日に始まる。