日本経済の停滞に警鐘鳴らし続け 最期まで仕事人だった森永卓郎さん

28日に亡くなった経済アナリストの森永卓郎さん=本人提供

28日に原発不明がんのために亡くなった経済アナリストの森永卓郎さん(67)は生前、歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで日本経済に活を入れてきた。今月16日、毎日新聞のオンラインインタビューに応じた森永さんは、日本経済の長期停滞と格差拡大に警鐘を鳴らした。

森永さんは東大経済学部卒業後、日本専売公社(現・日本たばこ産業)に就職。その後、経済企画庁(現・内閣府)や民間シンクタンクなどでの勤務を経て、テレビやラジオのコメンテーターとしても活躍した。

最近は著書「ザイム真理教 それは信者8000万人の巨大カルト」などがヒットし、その読者層は政治信条の左右を問わないのが特徴だ。幅広い層の支持を集めた背景を尋ねると「国民の手取りが増えないと経済は大きくならないことは、どんな政治的ポジションから見ても同じで、子供が考えたって分かる」ときっぱり。「手取りがなければ消費なんてできるはずがない。失われた30年の理由は(国民に)お金がないからだ」と日本経済の停滞を憂えた。

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